蛍の木の育て方

蛍の木の特徴と性質
 アフリカ原産のマメ科の植物です。日本では5月の下旬頃から次々と咲き始めます。花は上の雌しべと下の雄しべとに分かれており上の雌しべは色が変わります。赤く色づいて咲きますがピンク色に変化し最後に白色に変わります。葉は昼は広がり夜になると葉をたたみます。日本では今までは一般には販売されていない珍しい植物です。
 生育は非常に良く約3年目より開花が見込まれます。新芽の出る時期は非常に遅く4月下旬〜遅いときには6月頃に葉が出てきます。温度が25度以上になると新芽が伸びてきます。7月〜9月迄がもっとも成長する時期となります。日光に十分あてて管理します。寒さにやや弱く5℃以上で冬を越します。


お届けする苗について
 6月〜7月頃は、6ヶ月苗です。十分根が張っていますので植え替えはしないでください。(成長期に植え替えをすると根を傷めて成長が遅れるから)これから25℃を超える気温になって成長し始めています。およそ9月頃には20pから30p位まで成長します。

用土について
 水持ちのよい、水はけのよい土を作ります。(軽石40%、鹿沼土50%、腐葉土、又はピートモス10%)の土を使ってください。

植え替えの時期について
成長が一段落付いた9月〜10月に5号鉢か6号鉢に土を落とさず植え替えます。

肥料について
 春より8月頃まで施肥します。弱い固形肥料か液肥をこまめにやり、育てます。遅くまで肥料をやっていますと冬の越冬に軟弱な木になってしまいますので9月以降は肥料をやりません 

冬の管理
 10℃を切るような気温になったら少しでも暖かい日のあたる場所で管理します。但し葉が無くなっても土は乾かさないようにしてください。(春芽が出ないのは寒さも問題ですが冬の期間に水をやるのを忘れてしまうのが多いようです。)
 万一、寒さのせいで枯れたとしても土の中までそれほど寒くならないので、ちょっと遅くはなりますが、5月の末頃には土の中から芽が出てきますのであきらめないでください。


開花について
 2年目以降は成長は早く3年目くらいには8号鉢か10号くらいの鉢になり、開花します。花の咲く枝は前年あまり伸びなかったスズメ枝と呼ばれる短い枝によく咲きます。咲き始めますと毎年数を増して咲き乱れます。 

最後に
 梅雨に入る頃に蛍が飛び交うような花が咲き乱れます。とくに夜など花の赤と黄色そしてピンク、白と色が変わっていく珍しい蛍の木の花を是非咲かせてください。