1月 寒い時です庭に植えられているボケは4月まで休眠期です。
鉢物は寒咲き種は少しの暖かさで開花します。日当たりの良い場所で観賞しましょう。
中咲種、晩咲種は寒さにあわせておく時期です。
ボケは夏が暑いほど花芽が良く付きますが、暑い夏になるほど休眠が深くなると言われています。冬に十分休眠打破をしてやり、開花させましょう。早咲種で7℃から5℃位の温度でで20日以上の温度管理が必要とされています。晩生種になると2月下旬から3月にならないと良く開花してくれません。自然に咲かせる場合は問題ありませんが、早めに加温する場合上記のことを考えて参考にしてください。
 2月 日本では最も寒い季節です。いくら寒さに強いとは言え北風のあたる状態で、極端に寒くなると前年肥料のやり過ぎなどでひ弱になった木は、枝が枯れたりしますので北風のあたらない場所で冬越しします。
寒い冬でも時には水やりなどは欠かせません。ただほとんど乾きませんので天気の良い朝に灌水し夜には水が鉢から切れるくらいにしておきましょう。
早咲き種や中咲種は加温すればきれいに咲かせることができます。直接暖房機にあてたり温風をあててはいけません、つぼみが落ちたり咲かなかったりします。窓際の日光があたる場所で空気全体が暖まる感じの環境で咲かせます。
 3月

ようやく春らしくなって来ました。ほとんどの品種は花を咲かせることができます。ただ色変化する品種(七変化、大晃錦、羽衣、越の夕映、等)はまだ日差しが弱く色が乗りにくい状態にあります。太平洋側の冬、日差しが強い地方は問題なく咲かせてください。
3月より4月にかけて花を観賞した後、新芽が伸びたのも含め今一度形を整えるために花殻を取り去り剪定をします。
ここで
春鉢替えをしなければならないものは側の土や根を軽く取り去り、周りを新しい土で鉢植え換えをします。
 4月 3月〜5月にかけてボケの自然の状態で花の咲く時期になります。日本は南北に長いので、咲く時期が異なりますがほぼ桜の咲く時期と同じくらいかと思います。早生品種より晩生種と長く楽しめることができます。
晩生種の中で非常につぼみが多く付ける品種があります。このつぼみは全部咲きません木の大きさにもよりますが、必要な花だけの花が咲きます。他はつぼみが大きくなるにつれ黄色くなり落ちてしまいます。樹力の大きさにて花の咲かせる数をボケ自身が決めているのです。
花がきれいとあまり長く観賞しすぎると樹力が落ち枝枯れや翌年の花付きに影響します。樹力に合わせ花数や開花期間を調節しましょう。
 5月 地方によって時期が異なりますが、新潟では今月の上旬に第1回目の赤星病の菌が飛び散る時期です。(赤星病はバラ科の植物に寄生する病気で梨やバラ、ボケなとの葉や幹などに褐色のイボ状なものが葉などにいくつもできる病気です。冬は貝塚イブキなどで越冬し5月頃に飛び散ります。)赤星病の殺菌剤を散布し予防します。
最も成長する季節なので肥料はやや多めで施肥します。
アブラムシも発生しやすい季節です。同じ成分系の殺虫剤ですとだんだん効かなくなりますので、時には成分の違った殺虫剤を散布します。
 6月 今月も成長の良い季節で、肥料などの管理を忘れずにやってください。
接ぎ木の台木から伸びた枝が目立つ季節です。台木が伸びると本来のばしたい木が太らなくなりますので、見つけ次第取り去ります。
新芽が伸びすぎたがと言って剪定する人がいますが、絶対に切らないでください。切ると新芽が伸びて若がえってしまい花芽が付かなくなります。
 7月 カミキリムシが飛び交う季節ですが、見つけ次第始末します。枝をかじったり産卵をし根元より木くずが出てきて始末に負えない事態になります。
今月の後半より花芽ができる時期になります。日当たりの良い場所で管理してください。又水切れをおこさないように管理をします。
 8月 もっとも暑い季節で灌水も大変でしょうが、十分日に当てて健康なボケをつくってください。但し葉やけをおこさないようにきを付けてください。
 9月 葉も少し落ちようやく落ち着いてきたようなボケの管理です。
10月 鉢植え換えをしなければならないボケは葉の無い時期に植え替えをします。10月〜4月頃までが適期です。特に弱って花も付かないような鉢は9月〜10月頃に植え替えます。鉢の周りの2割位の土や根をを取り除き、新しい土に植え替えます。花を観賞する鉢は春に花を見終わってから植え替えをします。
基本的には秋に植え替えをします。秋に植え替えをしますと芽が出るよりも根の方が早く出てきます。春は根が出ないうちに新芽が延びて、大きなダメージになることがあります。又、秋に植え替えを済ませておきますと、秋から冬中に根を張り、春には早くから元気良く成長することができます。
11月 秋も深まり気温も10℃前後になるとつぼみが膨らんできます。あまり早めに剪定すると新芽が出たりしますので中旬以降に花を咲かせるための剪定をします。花芽を確認しながら約5pから10p位に剪定をし、形を整えます。
庭に植えてあるボケは伸びきった枝などを剪定し形を整えます。又、雪の積もる地方は雪折れを防ぐために冬囲いを行います。
12月 鉢物は北風のあたらない場所で冬を越させます。冬でも鉢は乾きますので時々は灌水しましょう。
寒咲き種(ピンクレィデー、黒潮、等)は少しの日差しなどで開花します。より寒くなると花は咲かなくなり又春に咲き始めます。